Square(スクエア)は、対面決済やオンライン決済など多彩な決済方法を提供しています。
そこで、Squareは「Wi-Fi(ワイファイ)環境がなくても利用できるのか?」、「オフライン状況下でも決済を受け付けられるのか?」気になるところですよね。
- オンラインストアならWi-Fi環境がなくても使える。
- Square リーダーは、スマホとBluetooth接続で使える。
- Square ターミナルなどはWi-Fi環境が必要になる。
- Wi-Fi環境でなくてもオフラインモードで決済できる。
- オフラインモードは、24時間以内にネット接続が必要。

Squareは、Wi-Fi環境がなくても、携帯電話回線(4G・5G)やテザリングなどで利用できます。
また、Squareは、Wi-Fi環境がない状況でも、オフラインモードで決済を行うことができます。
この記事では、SquareはWi-Fi環境なしで利用する方法やオフライン決済について解説しています。


Square(スクエア)決済端末はWi-Fiなしでも使える


スクエアの決済端末は、Wi-Fiがあれば便利ですが、Wi-Fiがなくても利用可能です。
この章では、Wi-Fiを利用しないスクエアの利用方法を3つご紹介します。
実店舗がないオンライン決済のみの場合
Squareは、実店舗を持たないオンラインサイトでも便利に利用できるサービスを提供しています。



これらは、Wi-Fi環境がなくても利用可能で、用途に応じて3つの方法から選べます。
- Square オンラインビジネス
ネットショップ作成機能を備えた決済サイトで、公式サイトや商品販売ページを簡単に作成できます。
ノーコード対応のため、初心者でも直感的に操作できる点が魅力です。
- Square リンク決済
商品数が少ないサイトやイベントの事前決済に最適なサービスです。
購入リンクを生成して顧客に共有でき、柔軟な決済対応が可能です。
- Square ブラウザ決済
質屋、探偵業、不動産仲介手数料、刺青やタトゥーの施術、CBD関連商品などが該当します。
- 長期継続サービス
電話注文に便利なサービスで、電話で顧客のカード情報を聞き取り、ブラウザ上で決済を完了させます。
インターネットやスマートフォン操作が苦手な顧客にも対応でき、多様なニーズに応えられます。
ただ、パソコンやスマートフォンを使用するため、通信回線を別途準備する必要があります。
Square決済端末を利用する場合
Square決済端末を利用して、お客様と対面で決済を受け付けることができます。
Square リーダー以外の決済端末は、基本的にインターネット環境が必要です。
Square リーダーを利用する場合
Squareリーダーは、Bluetoothを通じてスマートフォンやタブレットに接続して利用できます。



スマホやタブレットがネットにつながれば、Wi-Fiがない環境でも利用することが可能です。
クレジットカードやICカード、タッチ決済に対応した多様な支払い方法を簡単に受け付けができます。
ただ、接続元であるスマートフォンやタブレットはインターネットに接続している必要があるため、キャリアやMVNOなどの通信会社と別途契約する必要があります。
Squareリーダーは持ち運びに便利で、屋外イベントや移動販売など、さまざまなシーンで活躍します。
簡単な設定で利用を開始できるため、初めて導入する方にもおすすめです。
Square ターミナル・スタンド・レジスターを利用する場合
Square ターミナル、スタンド、レジスターは、基本的にWi-Fi環境でのインターネット接続が必要です。
square ターミナル | square スタンド | square レジスター | |
---|---|---|---|
イーサネット | ※1 | ※1 | |
Wi-Fi | ※2 | ※2 | ※2 |
テザリング |
※1 イーサネットでの接続には、別売の専用ハブが必要です。
※2 Wi-Fiは、セキュリティで保護されたネットワークが必要です。
Square リーダーのように使うには、スマホやタブレットでテザリング接続すれば利用できます。
スマートフォンのタッチ決済を利用する場合
iPhoneの「タッチ決済」やAndroidの「Tap to Pay on Android」なら、Wi-Fiなしで決済が可能です。
これらの機能は、NFC(近距離無線通信)を利用し、非接触でスムーズに支払いを処理します。



専用端末が不要で、スマートフォンだけで完結するため、コストを抑えつつ簡単に導入できる点が大きな魅力です。
ただ、スマートフォン自体がインターネットに接続されている必要があります。
Wi-Fiを利用しない場合はモバイル通信が必要となるため、通信会社(キャリアやMVNOなど)との契約が必要です。
また、タッチ決済は、クレジットカードやモバイルウォレットのクレジットカードのみ利用できます。
なので、スマートフォンによるタッチ決済では、電子マネーによる支払いができません。


Square(スクエア)決済端末はオフラインでも利用できる


Square(スクエア)決済端末は、オフラインで決済できる「オフラインモード」機能があります。
オフラインモード決済機能の仕組み
オフラインモードは、災害時やシステム障害など、インターネット接続できない状況でも決済できる機能です。
Squareでは、こういった状況に備えて、一時的にオフラインモードで決済を受け付けることが可能です。
オフラインモードでは、磁気ストライプ式カードを利用した決済のみ対応しています。



ICチップやタッチ決済(NFC)、電子マネー、QRコード決済には対応してないので、注意が必要です。
オフラインで処理された決済は、端末がインターネット接続を復旧すると自動的に処理されます。
ただ、24時間以内にインターネット接続されず、処理されないと期限切れとなり無効になります。
オフラインモード決済を利用する方法
Squareのオフラインモードを利用するには、以下の手順で行います。
オフラインモードの設定手順
- Squareのアプリまたは端末で「その他」 をタップします。
- メニューオプションの中から「設定」をタップします。
- 「お会計」 > 「オフラインモード」の順でタップします。
- 「オフライン決済を許可」 をオンに切り替えます。
- オフラインで受け付けるカード決済の取引限度額を設定します。
オフラインモードにすると、アプリ内の取引履歴に「保留中」となり、ネット復旧後に処理が完了します。
また、お客さまへの電子レシートや支払い通知メールも、オンライン復旧時に自動送信されます。



緊急時や災害時の対応力を高めるために、オフラインモードを事前に設定しておくことで、安心して運用を続けることができます。
Squareの多機能性を活かして、予想外の状況でも効率的な対応を実現しましょう。
オフラインモード決済を利用する際の注意点
Squareのオフラインモード決済を利用する際の注意点について、解説していきます。
磁気ストライプ式カードのみ決済ができる
Squareのオフラインモードは、磁気ストライプ式カードしか決済ができません。



ICチップでの決済、タッチ決済(NFCと電子マネー)、QRコード決済は、オフラインモードが使えません。
すべての支払い方法が使えるわけではないので、オフラインモードには注意が必要です。
決済後24時間以内にインターネット接続が必要
オフラインモードで受け付けた決済は、インターネット接続によって自動処理されます。
ですが、決済を受け付けてから24時間経過すると、無効になってしまうので注意しましょう。


Square(スクエア)決済端末をWi-Fiなしで使う方法


Square(スクエア)は、携帯電話回線やテザリングを利用すれば、Wi-Fiがない環境でも使用できます。
携帯電話回線でSquare リーダーを使う
Square リーダーは、単体で使うことはできず、スマホやタブレットと連携して決済します。





Square リーダーは、スマホやタブレットとBluetooth接続を行います。
直接Square リーダーがインターネット接続せず、スマホやタブレットを経由して決済を行います。
なので、スマホやタブレットが携帯電話回線でネット接続できれば、Wi-Fiがなくても大丈夫です。
携帯電話回線でSquare ターミナル・スタンド・レジスターを使う
Square ターミナル・スタンド・レジスターは、それぞれの端末自身でネットに接続しないといけません。





Wi-Fi環境がない場合は、お持ちのスマートフォンをWi-Fi代わりにできるテザリング接続が使えます。
お店にインターネット回線がなくても、テザリングならスマホやタブレットの携帯電話回線が使えます。
固定のネット回線をひくと手間やコストがかかるので、テザリングだと導入しやすいですね。
各Square端末をテザリング接続する方法
では、実際に各Square端末をテザリング接続する方法を解説していきます。
スマートフォン側でテザリングの準備をする
iPhoneでテザリング接続する場合、以下の手順で準備します。
iPhoneのテザリング接続準備
- 「設定」アプリを開きます。
- 「インターネット共有」、もしくは「モバイル通信」>「インターネット共有」を選択します。
- 「ほかの人の接続を許可」をタップしてオンにします。
- 接続するための「Wi-Fiのパスワード」を覚えておきます。



iPhoneのインターネット共有がオンになっていれば、iPhone側の準備は完了です。
Androidでテザリング接続する場合、以下の手順で準備します。
iPhoneのテザリング接続準備
- 「設定パネル」を表示します。
- 「接続」の中にある「テザリング」をタップします。
- 「Wi-Fiテザリング」をオンに設定します。
- 接続するための「パスワード」を覚えておきます。
Square ターミナルをテザリングで接続する
Square ターミナルをテザリングで接続する方法は、以下のとおりです。


ネットワークの接続方法として「Wi-Fi」を選択します。


表示されたネットワーク一覧からテザリング端末を選びます。


スマートフォンに設定してあるテザリング用のパスワードを入力します。
接続できたら「次へ」をタップして、Square ターミナルを充電します。
Square スタンドをテザリングで接続する
Square スタンドをテザリングで接続する方法は、以下のとおりです。
iPadの設定およびWi-Fi接続設定
Square スタンド用に準備したiPadの電源をオンにします。


「設定」アプリを開き、「Wi-Fi」を選択してWi-Fiをオンにします。


Wi-Fi一覧の中から、テザリング接続するスマートフォンを選択します。



ここでは、iPhoneをテザリング端末に使っているので、「iPhone」をタップします。


テザリング用に設定してあるスマートフォンのパスワードを入力します。
iPadのネットワークが安定しているか、確認することも忘れないようにしましょう。
Square レジスターをテザリングで接続する
Square レジスターの電源を入ると、ネットワークへの接続を求めるメッセージが表示されます。


ネットワーク接続は「Wi-Fi」または「イーサネット(有線)」のいずれかを選択できます。
スマホのテザリングで接続するので、「Wi-Fi」をタップします。


画面に表示されるネットワーク一覧からテザリング接続するスマホを選びます。
パスワードの入力を求められるので、スマホに設定してあるテザリング用パスワードを入力します。
携帯電話回線でタッチ決済を使う


スマートフォンの携帯電話回線でタッチ決済をするなら、Wi-Fi環境がなくても利用できます。
iPhoneでタッチ決済する方法
iPhoneのタッチ決済は、専用のカードリーダーが不要で、iPhoneだけでタッチ決済対応カードやApple Payなどのモバイルウォレットを受け付けられる決済手法です。
インターネットやモバイル通信が接続されていることが、動作の条件にはなります。



Square POSレジアプリを利用すれば、事業規模を問わず、追加料金なしでタッチ決済を導入できます。
なので、iPhoneのタッチ決済なら、簡単かつ効率的に決済対応を行えるようになるんです。
また、決済手数料以外の費用は一切かからないので、安心して利用できます。
iPhoneでタッチ決済する方法
- 無料のSquare POSレジアプリをダウンロードします。
- アプリ内でタッチ決済を有効化し、商品を追加するか金額を入力します。
- お客さまにタッチ決済対応カードやApple Payなどの準備をお願いします。
- iPhoneの画面上部にカードやスマホをタッチしてもらって決済完了です。
お客さまのカード情報はiPhoneに保存されないため、安心して利用できます。
Tap to Pay on Androidで決済する方法
「Tap to Pay on Android」は、NFC対応のAndroidスマートフォンだけでタッチ決済を受け付ける決済方法です。



iPhone同様、専用決済端末を必要とせず、インターネットやモバイル通信が接続されてれば、利用可能です。
また、Tap to Pay on Androidは、決済手数料以外の費用は一切かからりません。
Square POSレジアプリを利用し、カードやApple Pay、その他モバイルウォレットを簡単に決済できます。
これにより、規模を問わず幅広いビジネスシーンで柔軟に利用できるのが特徴です。
Tap to Pay on Androidで決済する方法
- 無料のSquare POSレジアプリの最新版をダウンロードします。
- 商品を選択するか、金額を直接入力します。
- お客さまにタッチ決済対応カードやスマホ決済の準備してもらいます。
- カードやスマホを、Androidスマホの背面にタッチしてもらえば決済完了です。
「Tap to Pay on Android」では、iPhoneのタッチ決済同様、決済処理におけるセキュリティ対策を徹底しています。



例えば、決済を行う際、お客さまのカード番号をスマートフォンに保存していません。
PCI DSS(国際的なクレジットカード業界のセキュリティ基準)への準拠もサポートしています。
また、不審な取引を監視する仕組みがあり、加盟店と顧客双方のデータ保護を徹底しています。


Square(スクエア)決済端末をWi-Fiなしで使う際の注意点


Square(スクエア)決済端末をWi-Fiなしで使う際の注意点について、解説していきましょう。
Square リーダーはWi-FiではなくBluetooth接続
Square リーダーは、他の決済端末とは違い、Bluetooth接続しかできません。
Square ターミナルやレジスターのように、端末だけでインターネット接続できません。



ネットにつながるスマホやタブレットとSquare リーダーを連携して決済する仕組みです。
Square リーダーだけあっても決済ができないので注意しましょう。
テザリングは通信が不安定になる可能性がある
スマホのテザリング機能を使って決済する場合、通信が不安定になる可能性があります。
固定インターネット回線によるWi-Fi環境の方が安定しますが、同じように不安定になる場合もあります。
Square 決済端末を使う場合は、インターネット通信が安定してるかどうか確認しておくと安心です。


まとめ(Square決済端末はWi-Fiなしでも利用できる)
Square(スクエア)は、Wi-Fiなしでも使えるのか?という内容について解説してきました。
- オンラインストアならWi-Fiなしでも導入できる。
- Square リーダーは、Wi-FiではなくBluetooth接続で使える。
- ターミナル、スタンド、レジスターは基本Wi-Fiが必要になる。
- 携帯電話回線やテザリング機能を使えばWi-Fiなしで使える。
- 通信トラブルの場合はオフラインモードで決済できる。



Square 決済端末は、Wi-Fi環境がなくても携帯電話回線やテザリングで利用できます。
Square リーダーなら携帯電話回線が使えるスマホやタブレットに接続して利用可能です。
また、Square ターミナルなど他の端末でも、スマホのテザリング機能で接続して決済できます。
お店にインターネット回線をひかなくても、携帯電話回線を活用すれば手軽に導入できます。
この機会にSquareを導入して、キャッシュレス決済のあるお店を始めましょう!