スマレジは、無料プランでも十分に使える高機能を備えたPOSレジアプリです。
そこで、スマレジは「お店のWi-Fiが切れたらスマレジは使えないのか?」、「ネット接続がないイベントでも使えるのか?」と気になるところですよね。
- オフラインでも会計処理ができる。
- 売上データは端末に一時保存される。
- オフラインモードは一時的な機能。
- 後でサーバーにデータ送信が必要。

結論、スマレジはオフラインでも現金会計やレシート発行といった基本的なレジ操作は可能です。
もちろん、キャッシュレス決済などはできず、現金のみでの対応となりますが、問題なく会計を行えます。
この記事では、オフライン時にできること・できないこと、保存された売上データの同期方法までを解説します。
スマレジはオフラインでも会計など基本的な操作は可能


スマレジは、インターネット接続がないオフライン状態でも、会計をはじめとした基本的なレジ業務を継続できます。
店舗のWi-Fi環境が不安定になったり、通信障害が発生した場合でも、営業を続けられます。
スマレジのオフライン機能とは?
スマレジは、インターネット接続が途切れると自動的に「オフラインモード」に切り替わります。
オフライン中に行われた会計データは、iPadやiPhoneといった端末のアプリ内に一時的に保存されます。



インターネット接続が復旧した際に、保存されていたデータは手動でクラウド上のサーバーへ同期する仕組みになっています。
これにより、通信状況に左右されずに安心して販売業務を行えます。
一目でわかる!オフラインでできること・できないこと
オフライン時には利用できる機能と一部制限される機能があります。
主なものを以下の表にまとめました。
機能 | オフライン での可否 | 備考 |
---|---|---|
現金での 会計 | 通常通り、現金の授受による会計処理が可能です。 | |
レシート・領収書 の発行 | Bluetooth接続などのプリンターであれば問題なく発行できます。 | |
キャッシュドロア の自動開閉 | レシートプリンターと接続されているドロアは自動で開閉します。 | |
クレジットカード・ 電子マネー決済 | キャッシュレス決済は通信が必須のため、利用できません。 | |
在庫情報の リアルタイム同期 | オフライン中の販売では、在庫数は変動しません。 オンライン復旧後にデータが同期されると在庫数が更新されます。 | |
顧客情報の 検索・ポイント利用 | サーバーへのアクセスが必要なため、オフラインでは利用できません。 | |
管理画面での 売上確認 | オフライン中の売上は、データ同期されるまで管理画面に反映されません。 |
オフライン利用のメリットと注意点
最大のメリットは、通信障害といった不測の事態でもレジ業務を止めずに済む点です。
これにより、お客様を待たせることなく、販売機会の損失を防ぐことができます。



長期間オフラインの状態が続くと、端末の故障や紛失時に売上データが消失するリスクが伴います。
また、キャッシュレス決済が利用できない、リアルタイムでの売上や在庫状況が把握できないといったデメリットも認識しておく必要があります。
スマレジでオフライン会計した売上データの送信方法


スマレジでは、オフラインの状態で行われた会計データは、iPadやiPhoneなどの端末内に一時的に保存されます。
そして、インターネット接続が復旧した際、保存データを手動でクラウドサーバーへ送信する仕組みです。
オンライン復旧後は手動でデータ送信が必要
オフライン中に行った会計や取引のデータは、まず端末の内部ストレージに安全に保管されます。
その後、端末がWi-Fiやモバイルデータ通信などでインターネットに接続されたら、スマレジアプリから溜まっていたデータを手動でクラウドサーバーへ一括送信します。
オフライン時のデータ送信方法は、以下のとおりです。
画面の右上にあるアイコンをタップし、メニュー画面を開きます。


メニューから「データ管理」>「取引」の画面を開きます。


「取引」をタップし、未送信データをサーバーに送信します。
未送信データの送信ができたら「送信しました」というメッセージが表示されます。


これで、オフライン時の売上データをサーバーに送信できたことになります。
取引履歴などを確認し、データが反映されているか確認しておきましょう。
オフライン営業が終了し、店舗のWi-Fiなどに接続し直した際には、この作業を忘れずに行いましょう。
データが正しく送信されたか確認する手順
データが自動で送信された後、管理画面で売上が正確に反映されているかを確認することが重要です。
特に、オフラインでの営業時間が長かった場合や、取引件数が多かった場合には、必ず確認作業を行いましょう。
ステップ1:スマレジ管理画面にログインする
まず、PCや別のタブレットなど、インターネット接続されたデバイスからスマレジ管理画面にログインします。
ステップ2:日次処理で売上データを確認する
管理画面にログイン後、左側のメニューから「日次処理」または「売上分析」関連の項目を選択します。
ここで、オフラインで会計処理を行った日付を選択し、当日の売上合計や取引件数が、店舗で認識しているレジの締め作業の数値と一致しているかを確認します。
ステップ3:取引履歴で詳細を確認する
より詳細に確認したい場合は、「取引履歴」メニューを開きます。
ここでは、一件ごとの取引データ(会計時間、金額、決済方法など)を時系列で確認できます。



オフライン中に行った会計がすべて表示されているか、個別の取引内容に間違いがないかチェックします。
もし、データが反映されていない場合は、「データ管理」 > 「取引」で未送信データを確認してみましょう。
確認項目 | 確認場所 (スマレジ管理画面) | チェックするポイント |
---|---|---|
売上合計金額 | 日次処理 売上分析 | レジで集計した現金売上と一致しているか。 |
取引件数 | 取引履歴 | オフライン中に行った会計の件数と一致しているか。 |
個別の取引データ | 取引履歴 | 最後の取引まで、すべての会計データが反映されているか。 |
このように、スマレジのオフラインデータは手動でサーバーに送信されるため、前後で確認がしやすいです。
送信後の確認作業を徹底することで、売上データの不整合といったトラブルを未然に防ぐことができます。
スマレジがオフラインでできること・できないこと


スマレジは、店舗のWi-Fi環境の不調や通信障害といったトラブルでインターネット接続が断たれたオフラインの状態でも、会計など一部の基本的な機能は継続して利用できます。



具体的にどのような操作が可能で、何ができなくなるのかを、以下の表で分かりやすくまとめました。
機能カテゴリ | オフラインでの可否 | 具体的な内容 |
---|---|---|
会計業務 | 一部可能 | 現金での会計、割引・割増の計算は可能です。 キャッシュレス決済は一切利用できません。 |
周辺機器との連携 | 一部可能 | レシートプリンターでのレシート・領収書発行や、キャッシュドロアの自動開閉は可能です。 |
データ管理 | 保存のみ | 一時的な売上データは端末内に一時保存されますが、管理画面でのリアルタイム確認や分析はできません。 |
在庫管理 | 不可 | 会計をしても在庫数は変動せず、他端末との在庫同期も行われません。 |
顧客管理 | 不可 | 顧客情報の検索、新規登録、ポイントの付与・利用はできません。 |
オンライン時に比べて多くの機能が制限されるため、あらかじめ「できること」と「できないこと」を正確に把握しておくことが大切です。
スマレジがオフラインでできること
インターネットへの接続がなくても、スマレジはPOSレジとしての最低限の機能を維持します。
これにより、通信環境の問題が発生しても、店舗の営業を完全にストップさせることなく対応が可能です。
現金での会計業務
オフライン時でも、最も基本的なレジ機能である現金会計は通常通り行えます。



商品の登録、数量変更、割引・割増の適用、お預かり金額の入力、お釣りの計算といった一連の操作が可能です。
これにより、お客様を待たせることなく販売を継続できます。
レシートや領収書の発行
会計に付随するレシートや領収書の発行も問題なく行えます。
レシートプリンターがiPadなどのスマレジ端末と有線またはBluetoothで直接ペアリングされていれば、インターネット接続を介さずに、通常通り発行できます。
キャッシュドロアの自動開閉
キャッシュドロアは、多くの場合レシートプリンターに接続されています。
会計完了時にレシートが印刷されるタイミングと連動して、ドロアが自動で開く機能もオフラインで維持されます。
現金管理のセキュリティと効率性を保つことができます。
オフライン中の売上データの端末内への一時保存
オフライン中に行われた会計データ(取引日時、商品、金額など)は、クラウドサーバーへは送信されません。



ですが、レジとして使用しているiPadやiPhoneのアプリ内に一時的に保存されます。
データが完全に失われるわけではないため、通信が復旧した際にデータをサーバーへ送信することが可能です。
スマレジがオフラインでできないこと
一方で、クラウドサーバーとのリアルタイムな通信を前提とする機能や、外部サービスとの連携が必要な処理は、オフライン状態ではすべて利用できなくなります。
クレジットカードなどキャッシュレス決済全般
クレジットカード、交通系ICカードやiD、QUICPayなどの電子マネー、PayPayなどのQRコード決済は、決済代行会社のサーバーと通信し与信確認を行うため、オフラインでは一切利用できません。
お客様に現金での支払いをお願いする必要があり、販売機会の損失につながる可能性があります。
在庫情報のリアルタイム更新と他端末との同期
オフライン中に行った取引は、クラウド上の在庫データに反映されません。
つまり、商品が売れても在庫数が減らないため、管理画面上の在庫数は不正確な状態になります。



また、複数のレジ端末を運用している場合、他の端末で売れた情報が共有されません。
そのため、同じ商品を二重に販売してしまう「売り違い」が発生するリスクが非常に高くなります。
顧客情報の検索やポイントの利用
スマレジの顧客管理機能は、クラウド上のデータベースにアクセスして情報を参照します。



そのため、オフラインでは既存顧客の検索や購入履歴の確認、新規会員登録ができません。
また、ポイントの残高照会、付与、利用も行えなくなるため、顧客サービスを提供している店舗では注意が必要です。
スマレジ管理画面へのアクセスと売上分析
PCやスマートフォンのブラウザからアクセスするスマレジの管理画面は、インターネット接続が必須です。
したがって、オフライン中はリアルタイムでの売上状況の確認、日報・月報のチェック、勤怠管理、商品マスタの編集といった、店舗の分析・管理業務が一切行えなくなります。
スマレジをオフラインで利用する際の注意点


スマレジはインターネット接続がないオフライン環境でも会計などの基本操作が可能ですが、その利用にはいくつかの重要な注意点が存在します。
長期間のオフラインはデータ消失のリスクがある
オフライン中に行った会計データは、インターネットに接続されるまで、端末内に一時的に保存されます。
このデータはオンライン復旧後にクラウドサーバーへ同期する仕組みです。
ですが、オフライン時の売上データが端末内にしかない状態が長期間続くことは、推奨されません。
万が一、サーバーへ同期される前に端末が故障・紛失したり、誤ってアプリを削除してしまったりすると、端末内に保存されていた売上データは消失してしまう可能性があります。



オフラインでの利用はあくまで一時的なものと捉え、可能な限り早くインターネット環境に接続し、データを同期させることが重要です。
特にイベント出店などで終日オフラインになる場合は、営業終了後、速やかにWi-Fi環境のある場所でデータを同期する習慣をつけましょう。
オンライン復旧後に売上データは自動で同期されない
スマレジは、オフラインからオンラインに復旧しても、端末内に保存されている売上データは同期されません。



オンラインになった段階で、端末内に保存されているデータをサーバーに送信する必要があります。
サーバーに送信する作業を行わないと、管理画面で売上の正しい数字を確認できません。
なので、通信障害などトラブルがあった時には、オフラインによる売上データの送信を忘れずに行いましょう。
オフライン中の在庫数は変動しない
オフライン利用における最も注意すべき点の一つが在庫管理です。
そのため、オフライン中に販売した商品の在庫数は、管理画面上では減っていない状態になります。
この仕様は、特に以下のような場合に問題を引き起こす可能性があります。
問題点 | 具体的なリスク |
---|---|
売り越し(オーバーセル)の発生 | 複数の端末で同じ商品を販売している場合、他の端末では在庫があるように見えてしまい、実際には在庫がない商品を販売してしまうリスクがあります。 |
ECサイトとの在庫連携のズレ | ECサイトと在庫情報を連携している場合、店舗で売れた商品の在庫がECサイト上で減らないため、ECサイトの顧客が在庫切れの商品を購入してしまう可能性があります。 |
発注業務への影響 | 管理画面上の在庫数を元に発注業務を行っている場合、オフライン中の売上が反映されていないため、不正確な発注につながる恐れがあります。 |



これらのリスクを避けるためにも、オフラインでの営業後は速やかにオンラインに接続し、在庫情報を最新の状態に更新することが大切です。
催事販売や移動販売など、複数スタッフが異なる場所で同時に販売を行う可能性がある場合、ポケットWi-Fiを用意するなど、できるだけオンライン状態を維持する工夫が求められます。
まとめ(スマレジはオフラインでも会計や操作ができる)
スマレジがオフラインで使えるか、という内容について解説してきました。
- オフラインでも会計処理ができる。
- 売上データは端末に一時保存される。
- オフラインモードは一時的な機能。
- 後でサーバーにデータ送信が必要。



スマレジは通信障害などでオフラインになっても、現金会計やレシート発行、キャッシュドロアの開閉といった基本的なレジ業務を継続できます。
オフラインの状況でも、売上データが一時的にiPhoneやiPadの端末内に保存されるためです。
ただ、キャッシュレス決済は使用できまくなり、在庫もリアルタイム同期はできません。
また、長期間のオフラインは、データ消失のリスクも伴うので、早めにオンラインにすることが大切です。
万が一の際に慌てないよう、オフライン時の仕様を正しく理解しておきましょう。