Airレジ(エアレジ)のモバイルオーダー店内版は、店舗の状況によってプランが用意されています。
そこで、Airレジで「モバイルオーダーを導入する際の料金はいくらなのか?」、「モバイルオーダーのプランはどれにすればいいのか?」気になるところですよね。
- モバイルオーダーの料金は店舗ごとに異なる。
- POSレジアプリとは違って無料のプランはない。
- 店内版モバイルオーダーは17,600円/月かかる。
- ハンディを追加すると1台につき1,650円/月。

まず結論として、店内版に無料プランはなく、店舗の運営に合わせて月額17,600円(税込)かかります。
スタッフが注文を取って、キッチンに表示または印刷であれば、13,200円/月プランもあります。
また、キッチンモニターだけ導入したいという場合は6,600円/月プランと安く利用可能です。
この記事では、月額プランの詳細からiPadなどの初期費用、決済手数料まで、導入にかかる総額費用を解説します。
店舗規模別の料金シミュレーションも紹介するので、自店に最適なプランとコストを明確に把握できます。


Airレジモバイルオーダー店内版の料金体系早見表


Airレジモバイルオーダー店内版の料金は、利用するプランによって異なります。
Airレジモバイルオーダー店内版料金のポイント
料金プランの詳細を見る前に、まずは押さえておきたい重要なポイントを3つにまとめました。
- 初期費用・導入費用
システム利用に関する初期費用は一切かかりません。
ただ、iPad、レシートプリンターなどの周辺機器は別途用意する必要があります。
また、利用するプランによっては、サポート費用が必要です。 - 選べる月額プラン
店舗の厨房やホールの状況に合わせて、キッチンモニターやキッチンプリンター、スタッフが使うハンディ機能の組み合わせから月額制のプランを選択します。 - 契約期間の縛り・解約金なし
最低利用期間などの縛りはなく、解約金も発生しません。
そのため、繁忙期だけ利用するといった柔軟な使い方も可能で、気軽に導入を試すことができます。
料金体系早見表
具体的な費用を以下の表にまとめました。月額費用は、どの機能を組み合わせて利用するかによって変動します。
プラン名(機能内容) | 初期導入 サポート費用(税込) | 月額費用(税込) (ハンディ台数含む) | 備考 |
---|---|---|---|
店内版 + キッチンモニター | 0円 | (ハンディ1台まで) | 17,600円ハンディ追加:1台につき +1,650円/月 |
店内版 + キッチンプリンター | 110,000円 | (ハンディ1台まで) | 17,600円追加ハンディ1台: +1,650円/月 |
ハンディ + キッチンモニター | 0円 | (ハンディ5台まで) | 13,200円追加ハンディ1台: +1,650円/月 |
ハンディ + キッチンプリンター | 110,000円 | (ハンディ5台まで) | 13,200円追加ハンディ1台につき +1,650円/月 |
キッチンモニター単体 (Airレジ先会計注文向け) | 0円 | 6,600円 | ハンディ利用不可。 Airレジ先会計注文に対応 |



Airレジモバイルオーダー店内版の導入コストは、主に「初期費用」、「月額費用」と「周辺機器費用」です。
そして、キャッシュレス決済を利用する場合は、Airペイでの「決済手数料」がかかります。


Airレジモバイルオーダー店内版の具体的な料金プラン


Airレジモバイルオーダー店内版の利用料金は、店舗の注文スタイルや厨房のオペレーションに合わせて選べる、分かりやすいプラン構成になっています。
店内版モバイルオーダーに無料プランはない
まず重要な点として、Airレジモバイルオーダー店内版には、無料プランは存在しません。



AirレジPOSレジ機能自体は、月額費用・初期費用0円で利用できます。
ですが、お客様のスマートフォンから注文を受け付けるモバイルオーダー機能や、スタッフが使うハンディ機能、厨房と連携するためのキッチンモニター・キッチンプリンター機能は、すべて有料プランの契約が必要です。
これらの機能は、注文受付の効率化、ホールスタッフの負担軽減、オーダーミスの削減といった店舗運営における課題を解決し、人件費の最適化や顧客満足度の向上に大きく貢献します。
そのため、月額費用はかかりますが、導入によって得られるメリットは大きいと言えるでしょう。
機能が豊富な有料プランの料金と特徴とは
Airレジモバイルオーダー店内版の有料プランは、大きく分けて「お客様が注文する方法」と「厨房に注文を伝える方法」の組み合わせで構成されています。
具体的には、以下の5つのプランから自店舗に最適なものを選択します。
各プランの料金と機能の概要を以下の表にまとめました。
プラン名 | 月額費用(税込) | 注文方法 | 厨房への伝達方法 |
---|---|---|---|
モバイルオーダー店内版 + キッチンモニター | 17,600円 (ハンディ1台含む) | お客様のスマホ | モニター表示 |
モバイルオーダー店内版 + キッチンプリンター | 17,600円 (ハンディ1台含む) | お客様のスマホ | 伝票印刷 |
ハンディ + キッチンモニター | 13,200円 (ハンディ5台まで) | スタッフのハンディ端末 | モニター表示 |
ハンディ + キッチンプリンター | 13,200円 (ハンディ5台まで) | スタッフのハンディ端末 | 伝票印刷 |
キッチンモニター (Airレジ先会計注文向け) | 6,600円 | (Airレジ本体で直接入力) | モニター表示 |
それでは、各プランの特徴を詳しく見ていきましょう。


モバイルオーダー店内版 + キッチンモニター
このプランは、お客様自身のスマートフォンでテーブルのQRコードを読み取り、メニューの閲覧から注文までを完結させる「セルフオーダー」です。
加えて、厨房に設置したiPadなどのモニターに注文内容をリアルタイムで表示する「キッチンモニター」を組み合わせたプランです。



お客様が注文を完了すると、キッチンモニターにリアルタイム送信され、商品を作って提供するという流れです。
特に、少人数の運営店舗や、ランチタイムなどピーク時の注文をスムーズにさばきたい飲食店におすすめです。
モバイルオーダー 店内版 + キッチンプリンター
お客様が自身のスマートフォンで注文する点は上記プランと同じですが、厨房への伝達方法が「キッチンプリンター」による伝票印刷となります。



お客様が注文完了すると同時に、キッチンプリンターから注文内容が印刷される仕組みです。
長年、紙の伝票でのオペレーションに慣れている厨房スタッフがいる店舗や、調理担当者ごとに伝票を仕分けて作業したい場合に適しています。
デジタルとアナログを融合させたハイブリッドな運用が可能です。
ハンディ + キッチンモニター
このプランでは、スタッフがお客様のテーブルでハンディ端末を使って注文を受け付けます。



スタッフがハンディでお客様の注文を受けると、キッチンプリンターから注文内容が印刷される仕組みです。
お客様とのコミュニケーションを大切にしたいレストランや、追加注文が多い居酒屋など、丁寧な接客と効率化を両立させたい店舗に最適なプランです。
ハンディ + キッチンプリンター
スタッフがハンディ端末で受けた注文を、厨房のキッチンプリンターから伝票として出力する、最も一般的なオーダリングシステムに近いプランです。



スタッフがハンディでお客様の注文を受けると、キッチンモニターに注文内容が表示される仕組みです。
既存のオペレーションを大きく変えることなく、手書き伝票の課題であった「読みにくい」、「紛失する」といった問題を解決できます。
多くの飲食店でスムーズに導入できるでしょう。
キッチンモニター
このプランは、モバイルオーダーやハンディ機能を含まず、「キッチンモニター」機能のみ利用するプランです。



例えば、カウンターで先に注文と会計を済ませるカフェなどで、会計処理した注文をそのまま厨房のモニターに表示させたい場合に活用できます。
注文の口頭伝達によるミスや漏れを防ぎ、調理スタッフとの連携を円滑にします。


Airレジの料金プラン以外に発生する費用は?


Airレジ モバイルオーダー 店内版を導入する際には、月額のプラン料金だけでなく、店舗の環境を整えるための「初期費用」と、継続的に発生する「ランニングコスト」も考慮する必要があります。
事前に総コストを把握しておくことで、安心して導入を進めることができます。
導入時に必要な初期費用
初期費用は、サービスの利用開始前に一度だけ発生するコストです。



主に、モバイルオーダーの操作やレジ業務に必要な端末や周辺機器の購入費用が該当します。
すでに利用可能な機器をお持ちの場合は、この費用を大幅に抑えることも可能です。
iPadなどタブレット端末の費用
Airレジモバイルオーダー店内版は、iPadまたはiPhone上で動作するアプリを利用します。
そのため、これらの端末が必要不可欠です。
お客様が注文するテーブル設置用の端末、スタッフが注文を取るハンディ端末、キッチンでオーダーを確認するキッチンモニター用端末、そして会計を行うレジ用端末として、用途に合わせて複数台準備する必要があります。
すでに店舗で対応するiPadやiPhoneをお持ちの場合は、新たに購入する必要はありません。
新規で購入する場合、端末の種類やモデルによって価格は異なりますが、1台あたり約5万円からが目安となります。


レシートプリンターなど周辺機器の費用
店舗のオペレーションには、タブレット端末以外にもいくつかの周辺機器が必要になる場合があります。



特に、レシートの発行やキャッシュレス決済への対応は、多くのお店で必須となるでしょう。
以下に、代表的な周辺機器とその費用目安をまとめました。
周辺機器 | 役割 | 費用目安 |
---|---|---|
レシートプリンター | 会計時にお客様へ渡すレシートや領収書を印刷します。 キッチンプリンターとしても利用可能です。 | 約30,000円~ |
キャッシュドロア | 現金の受け渡しや保管に使用します。 レシートプリンターと連動して自動で開くモデルが便利です。 | 約10,000円~ |
カードリーダー | クレジットカードなどのキャッシュレス決済に対応するために必要です。 Airペイを申し込むと、条件を満たせば無償で貸与されます。 | 0円 (Airペイ導入時) |
バーコードリーダー | 商品のバーコードを読み取り、会計業務を効率化します。 物販を併設している店舗などで役立ちます。 | 約25,000円~ |
これらの周辺機器は、Airレジと連携可能なモデルを選ぶ必要があります。


毎月の運営でかかるランニングコスト
ランニングコストは、店舗を運営していく上で毎月継続的に発生する費用です。
月額プラン料金のほかに、決済手数料や通信費などが含まれます。
有料プランごとの月額費用
前述の通り、Airレジ モバイルオーダー 店内版には複数の有料プランが用意されています。



選択したプランに応じた月額費用が、最も基本的なランニングコストとなります。
自店の規模や必要な機能に合わせて最適なプランを選びましょう。
Airペイの決済手数料
Airレジと連携してキャッシュレス決済を導入する場合、決済サービス「Airペイ」の利用がおすすめです。



Airペイは月額固定費や振込手数料が無料ですが、決済ごとに所定の決済手数料が発生します。
この手数料は、売上の中から差し引かれる形で支払うことになります。
Airペイ(エアペイ)の決済手数料は、2.95〜3.24%となっています。
主要な決済ブランドの手数料率は以下の通りです。
クレジットカード・電子マネー
交通系電子マネーの決済手数料は2.95%ですが、別途消費税がかかるので、実際は3.24%です。
クレジットカード 電子マネー | 決済手数料 (税込) |
---|---|
Visa | 3.24% |
Mastercard | |
American Express | |
JCB | |
Diners Club | |
iD | |
QUICPay | |
UnionPay (銀聯) |
交通系電子マネー
交通系 電子マネー | 決済手数料 (税込) |
---|---|
Kitaca(JR北海道) | 3.24% |
Suica(JR東日本) | |
PASMO (関東私鉄、バス) | |
TOICA (JR東海) | |
manaca (名古屋地区私鉄) | |
ICOCA (JR西日本) | |
SUGOCA (JR九州) | |
nimoca (西日本鉄道ほか) | |
はやかけん (福岡市交通局) |
※小数点以下第2位まで表記
QRコード決済
QR決済 | 決済手数料 (税込) |
---|---|
COIN+ | 1.08% |
Alipay+ | 3.24% |
WeChat Pay | |
UnionPay(銀聯) | |
Mastercard | |
d払い | 3.24% |
PayPay | |
LINE Pay | |
au PAY | |
楽天ペイ | |
J-Coin Pay | |
Smart Code |



交通系電子マネーと同様に、Airペイ(エアペイ) QRには別途消費税がかかります。
キャッシュレス決済の比率が高い店舗ほど、この決済手数料がランニングコストに占める割合も大きくなります。
インターネット回線費用
Airレジ モバイルオーダーは、インターネット経由でデータを送受信するクラウド型のシステムです。
そのため、店舗には安定したインターネット接続環境が必須となります。



店舗にWi-Fi環境があれば追加費用はかかりませんが、ない場合は新たに光回線などを契約する必要があります。
その場合、月額で4,000円~6,000円程度の通信費がランニングコストとして発生します。
お客様用のWi-Fiを提供することも考えると、安定した速度の光回線を導入することをおすすめします。


Airレジモバイルオーダー店内版の料金シミュレーション


Airレジ モバイルオーダー 店内版の導入を検討する際、自店の規模や業態で実際にどれくらいの費用がかかるのか、具体的なイメージを持つことが重要です。
ここでは「小規模なカフェ・バー」と「中規模のレストラン・居酒屋」の2つのモデルケースを想定し、導入時の初期費用と月々のランニングコストをシミュレーションします。
小規模なカフェやバーの場合
カウンター席とテーブル席が数席(合計10〜20席程度)で、オーナー様と少数のスタッフで運営しているカフェやバーを想定したシミュレーションです。
主な目的は、ホール業務の効率化と注文ミスの削減です。
この規模の店舗では、お客様自身のスマートフォンで注文を完結させるスタイルが主流となります。



そのため、スタッフ用のハンディ端末は必須とせず、注文内容を厨房で確認できる「キッチンモニター」を導入するプランがおすすめです。
初期費用を抑えつつ、注文受付から調理開始までの流れをスムーズにできます。
料金シミュレーション(小規模店舗モデル)
項目 | 内容 | 費用目安(税込) | |
---|---|---|---|
初期費用 | 導入費用 | サポート | 0円 |
端末費用 | iPad(レジ用)、 Androidタブレット (キッチンモニター用) | 約80,000円〜 | |
周辺機器費用 | レシートプリンター 内蔵キャッシュドロワー | 約50,000円〜 | |
合計 | – | 約130,000円〜 | |
月額費用 (ランニングコスト) | プラン料金 | モバイルオーダー 店内版 + キッチンモニター | 17,600円/月 |
決済手数料 | Airペイ利用時 (売上に応じて変動) | 売上の3.24%〜 | |
通信費 | インターネット回線費用 | 約5,000円/月 | |
合計 | – | 決済手数料 | 約22,600円/月 +
※上記はあくまで一例です。
すでにお持ちのiPadなどを活用することで、初期費用をさらに抑えることも可能です。



小規模店舗では、お客様への丁寧な接客が強みとなります。
モバイルオーダーを導入し、注文受付業務の効率化で、お客様とのコミュニケーションに時間を割けます。
中規模のレストランや居酒屋の場合
テーブル席や個室を含め30〜50席程度、ホールとキッチンにそれぞれスタッフを配置しているレストランや居酒屋を想定したシミュレーションです。
ピークタイムの注文を円滑に処理し、お客様満足度を向上させることが主な目的となります。



この規模の店舗では、お客様のスマホからの注文(モバイルオーダー)と、スタッフが注文を取るハンディの両方を活用するのが効果的です。
特にご年配のお客様やスマートフォン操作に不慣れな方のために、ハンディは欠かせません。
厨房には、紙で出力できる「キッチンプリンター」を設置することで、複数人での調理もスムーズに進みます。
料金シミュレーション(中規模店舗モデル)
項目 | 内容 | 費用目安(税込) | |
---|---|---|---|
初期費用 | 導入費用 | サポート | 110,000円 |
端末費用 | iPad(レジ用)、 iPhone(ハンディ用)×2台 | 約120,000円〜 | |
周辺機器費用 | レシートプリンター、 キャッシュドロワー、 キッチンプリンター | 約90,000円〜 | |
合計 | – | 約320,000円〜 | |
月額費用 (ランニングコスト) | プラン料金 | ハンディ + キッチンプリンター (モバイルオーダー機能も利用可能) | 17,600円/月 |
決済手数料 | Airペイ利用時 (売上に応じて変動) | 売上の3.24%〜 | |
通信費 | インターネット回線費用 | 約5,000円/月 | |
合計 | – | 決済手数料 | 約22,600円/月 +
※ハンディ端末として中古のiPhoneなどを活用すると、初期費用を抑えられます。
中規模店舗では、注文の取りこぼしや提供遅延が顧客満足度に直結します。



ハンディとモバイルオーダーの併用で、ホールスタッフは配膳などに集中でき、キッチンスタッフは入る注文を効率的に調理できます。
結果として、店舗全体のオペレーションが改善され、売上向上にも繋がります。


まとめ(Airレジ モバイルオーダー店内版の利用料金)
この記事では、Airレジ モバイルオーダー店内版の料金体系について解説しました。
- モバイルオーダーの料金は店舗ごとに異なる。
- POSレジアプリとは違って無料のプランはない。
- 店内版モバイルオーダーは17,600円/月かかる。
- ハンディを追加すると1台につき1,650円/月。



結論として、店内版に無料プランはなく、利用には有料プランの契約が必須です。
料金は「ハンディ」や「キッチンモニター」など、店舗のオペレーションに必要な機能よって決まります。
また、月額費用に加え、iPadなどの端末購入費やAirペイの決済手数料も別途発生するため、導入前に総額コストを把握することが重要です。
自店の規模や目的に合ったプランを選び、業務効率化を目指しましょう。