Square(スクエア)の導入を検討する際、「VISAやJCBなどの主要なクレジットカードが使えるのか?」、「デビットカードやプリペイドカードには対応しているのか?」気になるところでしょう。
- 主要6大国際ブランドに完全対応している。
- 銀聯(UnionPay)カードにも対応している。
- 国際ブランドのデビットカードにも対応。
- チャージ式のプリペイドカードにも対応。
TakeSquareは、VISA、Mastercard、American Express、JCB、Diners Club、Discoverの主要国際ブランドに完全対応しています。
さらに、Squareでは、インバウンド需要で重要な銀聯カード(UnionPay)も利用可能です。
キャッシュレス決済が普及した現在、お客様が希望する決済手段に対応しているかどうかは、機会損失を防ぎ売上を最大化するために非常に重要な要素です。
この記事では、クレジットカードから、デビットカード、プリペイドカードの対応状況までを解説します。
Square導入前に知りたい対応カードの種類


Square(スクエア)はデビットカードやプリペイドカード、海外発行のカードまで幅広くカバーしています。
クレジットカード・デビットカード・プリペイドカードに対応
Squareでは、クレジットカードに加え、銀行口座から即時に引き落とされるデビットカード、あらかじめチャージした残高を利用する「前払い」のプリペイドカードの利用が可能です。



カードにSquareが提携している国際ブランドのロゴが表示されていれば、基本的にすべて同じ手順で決済できます。
| カードの種類 | 支払いタイミング | Squareでの対応状況 |
|---|---|---|
| クレジットカード | 後払い (マンスリークリア等) | 完全対応 |
| デビットカード | 即時払い (口座直結) | 対応 (J-Debitは不可) |
| プリペイドカード | 前払い (チャージ式) | 対応 |
注意点として、日本国内のキャッシュカードをそのままデビットカードとして使う「J-Debit(ジェイデビット)」には対応していません。
Squareで使えるのは、VisaやMastercardなどの国際ブランドがついた「ブランドデビット」となります。
読み取り方法によるカード分類
カードの「種類」は、支払い機能の違いだけでなく、物理的な形状やデータの読み取り方法によっても分類されます。
Squareのカードリーダーは、新旧さまざまなタイプのカードに対応できるように設計されています。
ICチップ搭載カード(EMV)
現在発行されているカードの主流である、金色のICチップが埋め込まれたカードです。
Squareのリーダーにカードを「差し込む」ことで決済を行います。
偽造が困難でセキュリティが高いため、Squareでも推奨されている決済方法です。
決済時には基本的に暗証番号の入力、またはサインが必要となります。
磁気ストライプカード
ICチップが付いていない、裏面に磁気テープがある古いカードや、一部のプリペイドカードなどが該当します。



Squareのリーダーにある溝にカードを「スライドさせる(通す)」ことで読み取ります。
ICチップの読み取り不良時にも、この磁気ストライプを利用して決済を行うケースがあります。
タッチ決済(コンタクトレス決済)対応カード
カードに電波のようなマーク(リップルマーク)が記載されているカードです。
これは、Squareのリーダーにカードを「かざす」だけで決済が完了する非接触型のカードです。
スピーディーに会計が済むため、少額決済の多いカフェや小売店などで特に重宝される種類です。
海外発行のカードもそのまま利用可能
インバウンド(訪日外国人)需要を取り込みたい店舗にとって、海外発行カードへの対応は必須です。



Squareでは、発行国を問わず、対応する国際ブランドのカードであれば、問題なく決済を受け付けられます。
売上は日本円で入金されるため、為替レートの変動リスクを店舗側が負うこともありません。
多種多様なクレジットカードやデビットカードに対応できる点は、Squareの大きな強みと言えます。
Squareで利用可能なクレジットカードの国際ブランド一覧


Square(スクエア)を導入する最大のメリットの一つは、日本国内で流通しているほとんどのクレジットカードブランドに対応している点です。
顧客が支払いに利用したいカードが使えないことによる「機会損失」を防ぐため、対応ブランドの多さは決済端末選びにおいて非常に重要な要素となります。
主要6大国際ブランドに完全対応
Squareでは、世界中で利用されている主要な6つのクレジットカードブランドすべてに対応しています。
これには、日本国内でシェアの高いJCBも含まれており、別途複雑な契約を結ぶことなく、Squareのアカウント一つでこれらのブランドを一括して取り扱うことが可能です。
対応している6大ブランドは以下の通りです。
| 国際ブランド | 特徴とメリット |
|---|---|
| Visa / Mastercard | 世界的なシェアを持つ2大ブランドです。国内・海外問わず多くの顧客が保有しているため、必須の対応ブランドと言えます。 |
| JCB | 日本発の国際ブランドです。日本国内での保有率が非常に高いため、日本人顧客をターゲットにする店舗では導入が不可欠です。 |
| American Express | 通称アメックス。富裕層や法人カードとしての利用が多く、客単価の高い店舗やサービス業での決済ニーズが高いブランドです。 |
| Diners Club / Discover | ダイナースクラブはステータス性が高く、ディスカバーは北米を中心に利用されています。これらも問題なく決済可能です。 |
これらのブランドであれば、カードを端末に差し込むICチップ取引、カード側面をスライドさせる磁気ストライプ取引、端末にかざすだけで支払いが完了するタッチ決済のすべてに対応しています。



タッチ決済は、VisaやMastercardなど、各ブランドが普及に力を入れており、会計時間の短縮や衛生面で利用者が急増しています。
Square リーダーやターミナルはNFC搭載のため、追加機器なしでタッチ決済を受け付けることができます。
銀聯カードも利用可能
Squareでは中国を中心に圧倒的なシェアを誇る「銀聯カード(UnionPay)」も利用可能です。



銀聯カードは、訪日外国人観光客(インバウンド)の利用比率が非常に高いカードです。
観光地にある飲食店や土産物店、宿泊施設などでは、銀聯カードに対応しているかどうかが、外国人観光客の集客に直結するケースも少なくありません。
Squareにおける銀聯カードの決済方法は、基本的には他のクレジットカードと同様です。
ICチップまたは磁気ストライプでの読み取りに対応しています。
ただし、銀聯カードはセキュリティの観点から、決済時に6桁の暗証番号(PIN)の入力、またはサイン(署名)を求められることが一般的です。
このように、Squareを導入することで、国内の主要カードからインバウンド需要の高いカードまで、幅広い決済ニーズを網羅的にカバーすることができます。
デビットカードやプリペイドカードもSquareで使える


近年、キャッシュレス決済を利用したい消費者が増えており、即時引き落とし型のデビットカードや、事前にチャージして使うプリペイドカードを好む層も多く存在します。
デビットカードやプリペイドカードにも対応
Square(スクエア)はクレジットカードだけでなく、デビットカードやプリペイドカードでも対応しています。



Square決済端末やPOSレジアプリでは、特別な設定変更を行うことなく、クレジットカードと同じ手順で処理が可能です。
ただ、すべてのデビットカードやプリペイドカードが使えるわけではありません。
利用できるのは、VisaやMastercard、JCBなどの「国際ブランドのロゴ」がついているカードに限られます。
| カードの種類 | Squareでの対応状況 | 主な特徴と具体例 |
|---|---|---|
| デビットカード | 利用可能 | 表面にVisa、Mastercard、JCBなどのロゴがあるもの。 (例:三菱UFJ-VISAデビット、楽天銀行デビットカードなど) |
| プリペイドカード | 利用可能 | 国際ブランド付きで、事前にチャージが必要なもの。 (例:au PAY プリペイドカード、Kyash、dカード プリペイドなど) |
| J-Debit | 利用不可 | 銀行のキャッシュカードをそのまま使う日本独自の規格。 国際ブランドのロゴがないものは使えません。 |
注意が必要なのは、日本の銀行キャッシュカードをそのままデビットカードとして利用する「J-Debit(ジェイデビット)」には対応していないという点です。
Square決済する際は、お客様が提示したカードに国際ブランドマークがあるか確認することが重要です。
デビットカードやプリペイドカード利用のメリット
店舗がデビットカードやプリペイドカードに対応することは、支払い手段を増やす以上のメリットがあります。
まず、クレジットカードの審査に通らない学生や、クレジットカードの使いすぎを懸念してあえて持たない層を顧客として取り込める点が挙げられます。
特に若年層の間では、銀行口座から即時に引き落とされるデビットカードや、スマホアプリと連動したプリペイドカード(バンドルカードなど)の利用が一般的です。



デビットカードやプリペイドカード決済に対応することで、販売機会の損失を防ぐことができます。
また、訪日外国人観光客への対応においてもデビットカードは重要です。
海外では日本以上にデビットカードの普及率が高い国が多く、旅行中の支払いを普段使いのデビットカードで済ませたいと考える観光客は少なくありません。
Squareであれば海外発行のカードであっても、VisaやMastercardなどのブランドが付いていれば問題なく決済できるため、インバウンド需要にもスムーズに対応可能です。
Squareにおけるカードの種類や決済方法による手数料の違い


Square(スクエア)は、初期費用や月額固定費が一切かからず、発生するコストが「決済手数料のみ」というシンプルな料金体系です。
対面決済と非対面決済の手数料
Squareの手数料体系は、大きく分けて「対面決済」と「非対面決済」の2つのパターンで料率が異なります。



SquareリーダーやSquareターミナルなどの専用端末を使用した対面決済が最も安い手数料率に設定されています。
一方で、カード情報を手動で入力する場合や、ネットショップなどのオンライン決済では、不正利用のリスク管理コストなどの観点から、対面決済に比べてやや高めの料率が設定されています。
主な決済方法ごとの手数料は以下の通りです。
| 決済方法 | 決済手数料 | 具体的な 利用シーン |
|---|---|---|
| 対面決済 (カード) | 2.5% または 3.25% ※条件により異なる | Square決済端末でカードを読み取る (タッチ決済・ICチップ挿入) |
| 対面決済 (電子マネー・PayPay) | 3.25% | 交通系IC、iD、QUICPay、 PayPayのQRコード決済 |
| Square 請求書 | 3.25% | メールやSMSで請求書を送り、 お客様がオンラインでカード決済 |
| オンライン決済 | 3.6% | Square オンラインビジネス、 リンク決済(オンラインチェックアウト) |
| 手入力決済 | 3.75% | POSレジアプリ上で カード番号を直接入力して決済 |
特筆すべきは「Square 請求書」の手数料です。
遠方のお客様への請求や、サービスの事前決済などに非常に有効です。
カードブランドによる手数料の差はない
以前のSquareでは、JCBの手数料がVisaやMastercardに比べて高く設定されていた時期がありました。
しかし、現在は主要な国際ブランド間での手数料差は解消、または大幅に縮小されています。
具体的には、VisaとMastercardに加え、JCB、American Express、Diners Club、Discoverといったブランドすべてが、対面決済において業界最安水準の手数料で利用可能です。



特に中小規模の事業者に対しては、主要ブランドの手数料を一律2.5%まで引き下げる施策も適用されています。
また、カード決済以外にも、SuicaやPASMOなどの交通系IC、iD、QUICPayといった電子マネー、そしてQRコード決済のPayPayも利用可能です。
これらの決済手数料は一律3.25%と、クレジットカード決済と変わらない、あるいは同等の水準で導入できます。
Square一つで、あらゆるカードブランドや最新の決済手段に、低コストかつシンプルな手数料で対応できる点は、多くの店舗にとって大きな強みと言えるでしょう。
まとめ(Squareは銀聯、デビット、プリペイドカードも使える)
Square(スクエア)で利用可能なカードの種類や手数料について詳しく解説してきました。
- 主要6大国際ブランドに完全対応している。
- 銀聯(UnionPay)カードにも対応している。
- 国際ブランドのデビットカードにも対応。
- チャージ式のプリペイドカードにも対応。



Squareは、Visa、Mastercard、American Express、JCB、Diners Club、Discoverの国際ブランドに加え、銀聯カードまで幅広く対応しています。
また、デビットカードやプリペイドカード、さらにはSuicaなどの交通系IC、iD、QUICPay、PayPayといった電子マネーやQRコード決済まで、1つの端末でカバーできます。
多様な決済手段は、「手持ちのカードが使えない」という事態を回避し、販売機会の損失を防ぐために重要です。
特に、インバウンド需要が見込める地域において、Squareは集客と売上向上に直結するツールとなります。

